知って得する建物の豆知識 387 外壁材の選択 住宅用は2種類が拮抗、新素材も
住宅新報 2024年10月29日 号 7面
連載: 知って得する建物の豆知識
外壁材の種類には、大きく分けて窯業系サイディング系、金属系、塗壁系、木質系、タイル・石系があります。窯業系サイディングはセメントなどを主原料にして繊維素材を混入して強度を上げ、表面にゴムローラーで模様やパターンを付けたものです。グレードは光触媒技術を応用し、親水性の塗膜を施すことで雨水により、汚れが落ちるセルフクリーニングタイプが人気です。
金属系サイディングは鋼板やアルミ板を成形し、硬質ウレタンや硬質フェノール樹脂を裏面に取り付け一体化したものです。窯業系に比べ重量が4分の1~6分の1程度しか無く、建物重量の軽減(=耐震性の向上)に効果的です。また、断熱性能も高く、窯業系サイディングの約6倍の断熱性を持つものもあります。金属系サイディングで最近人気が上がっているのがガルバリウム鋼板(以下、ガルバ鋼板)を使ったものです。ガルバ鋼板はアルミニウム、亜鉛、シリコンの合金でできているため、錆びにくく、耐候性、耐食性に優れています。
現時点、住宅外壁への採用はサイディング系とガルバ鋼板系でほぼ二分していますがサイディング系のデメリットとしてはシーリングの劣化があります。シーリングとはサイディング材の接合部や窓などの開口部、異種素材との納まり部に使われる、一種の合成樹脂の糊です。シーリング材は空気中の様々なガスや紫外線、温度変化などによって、数年で劣化が始まり10年程度で硬化し機能が低下します。これを放置するといずれはシーリーングが切れて雨漏れが発生し、建物を痛めます。

















