知って得する建物の豆知識 389 昔の建築工事 変化の背景には「工務店の世代交代」
住宅新報 2024年11月26日 号 14面
連載: 知って得する建物の豆知識
今回は「昔の」と言っても、筆者が子供時代であった、戦後~高度成長期時代の建築工事風景について述べてみたいと思います。
まず敷地ですが、ほとんどの場合は地鎮祭が行われれ、細竹で囲まれた1.8メートル四方の矩形の中に砂や祭壇を置き、季節のものを飾ります。この竹は「忌竹(いみたけ)」と呼ばれ、竹は清浄な植物とされていることから、神様が降臨する場所を祓(はら)い清め、聖域であることを示すために用いられます。地鎮祭には施主と工務店御関係者が出席し、地元神社の神主が祝詞をあげて、工事の安全と施主の子孫繁栄を願います。昭和40年代に入ると、地鎮祭はどんどん減少していきます。
地鎮祭の次は上棟式が次の大きな家づくりイベントです。最近はたまには地鎮祭はやっても、上棟式はほぼ目にしなくなりました。これはプレハブ工法やツーバイフォー工法のような「棟」という部材がなくなったのが大きな要因ですが、飲酒運転の反社会性という認識に建築業界も従ったということが大きいと思います。以前は上棟式では小銭の入った餅をまいたり、現場に即席の席をつくり宴会が行われ、飲酒が当たり前の時代もあったからです。

















