廣田 信子の紙上ブログ No.450 マンション管理応援歌 ごみ処理ができない高齢者の増加
住宅新報 2025年1月28日 号 5面

専有部分に入らなければならない修繕工事で、それを拒否する人がいることが問題になります。あるマンションで給排水管の更新工事時に、専有部分に入れてもらえないお宅があり、周辺の方からは中がごみ屋敷化しているのではとの情報があります。奥さんが先に亡くなった80歳ぐらいの男性の住まいです。何とかしなければと、地域包括支援センターに相談しましたが、それでも何ともなりません。
本人はごみ屋敷化している状態を知られたくないのだろうと思い、働き掛け方を考えました。そこで、「高齢の方は、ごみ出しが大変で、家庭内のごみが増えて困っている人が多いので、ごみを出すお手伝いをしてます」と言って、どこにでもあることだと思ってもらえるようにインターホン越しに話をしました。それで、本人が外出するときに声を掛け、やっと納得してもらったと言います。ごみ処理をマンション住民にやってもらいたくないというので、ごみ処理業者に頼みました。この男性は、子供がおらず、自分でごみを処理したこともなかったのです。奥さんが亡くなったショックの中で、食べ物や飲み物はコンビニで買ってしのげます。でもごみ処理は、分別も、ゴミ収集日も決まっていて、すべてが面倒になってしまったのです。
こういう状態に早く気付いて、サポートをつけることが必要です。地域包括支援センターに相談して、ごみ出しのルールを教えてもらい、週一支援に来てらうことで、ごみ出しの問題は何とかなります。私の自治体では、ごみ出し日に、玄関までごみを取りに来てくれるサービスがあります。高齢者支援策があることも知らないまま、自分で処理しなければと思い、それができずに苦しんでいる方がいるのです。
























