阪神・淡路大震災からの30年 (4)住友林業 木造で梁勝ちラーメン構造 都市部の斜線など設計自由度を実現
住宅新報 2025年2月25日 号 22面
阪神・淡路大震災では、木造住宅の被害が目立った。死者の出た木造住宅の4割は築50年以上で、1981年の新耐震基準以降に建てられた住宅における死者の発生は2%未満にとどまるなど、築古の木造住宅の安全性の課題が浮き彫りになった。また、プレハブ住宅やツーバイフォー(木造枠組壁構法)による住宅の被害は地盤に起因するなど限定的だった一方、一般的な木造軸組み工法による都市型木造住宅の課題が表出したともいわれた。
木造住宅に特化している住友林業は、震災当時、集成材の採用やプレカット、CADシステムの導入などを既に行っていたが、更なる木構造の向上を目指し、中高層の鉄骨造やRC造のビルで使われているラーメン構造を導入したオリジナル構法「ビッグフレーム構法(BF構法)」を開発。国内で初めて、純粋な木造フレームのみで構成した木質ラーメン構造による国土交通大臣認定を取得し、震災から10年後の2005年に同構法による都市型3階建て商品を発売した。
BF構法は105×560ミリの大断面集成柱「ビッグコラム」や構造材に埋め込んだ金属同士のメタルタッチ接合を採用することで、通し柱が不要な梁勝ちラーメン構造を実現。一般的なラーメン構造が抱える、室内に柱が張り出すことによる見た目や使い勝手の課題を克服し、高い構造強度と都市部の斜線などに対応した高い設計自由度を両立した。
















