廣田 信子の紙上ブログ No.456 マンション管理応援歌 駐車場使用料収入を将来のために積み立てる
住宅新報 2025年3月11日 号 5面

駐車場使用料収入の扱いが管理組合会計に大きく影響があると感じることがあります。平置き駐車場だけの管理組合は、資金にゆとりがあります。機械式駐車場では、その管理と修繕、場合によっては平置きへの改修等が必要になり資金繰りに影響があります。またタワーマンション等の地下の機械式駐車場は、最近大型化した車によって使えない場所が出て、利用が減ると収入がどんどん減ってしまいます。
平置き駐車場の場合、使用料収入を当初から別に積み立てると大きな資金になります。それで思い出すのが西京極大門ハイツです。何度かご紹介していますが、ここでは管理規約で「区分所有者は、敷地及び共用部分等に係る収益は、それらの管理に要する費用に充てる。ただし駐車場使用料については、環境整備積立金として積み立てることができる。」としています。「環境整備積立金」とは、「駐車場用地等の買収等に必要な支出を賄う他、別に細則で定めることにより、組合員に対するリバースモーゲージ及び住宅取得貸付又は管理組合が区分所有者からの区分所有権の買収費として運用することができ、不足が生じるときは、駐車場使用料収入の8割を限度として借入を行うことができる。」としています。
駐車場使用料収入を管理費又は修繕積立金に繰り入れることが当たり前のように行われていますが、駐車場使用料収入を将来を考え別の意味を持って積み立てるという発想です。過去10年分の駐車場使用料収入全額を修繕積立金会計から環境整備積立金に繰り入れることで特別会計が設置されました。将来、修繕積立金収入が減少し、結果的に修繕積立金の値上げに転嫁されてくる可能性を含んでいますが、全会一致でこの案が承認されたのには、将来に思いを寄せる理事会に対する信頼感があってのことだと思います。























