冬期に発生する通常の結露は、暖かく湿った室内の空気が冷たい窓や壁に触れることで、空気中の水蒸気が凝縮し水滴となる現象です。逆転結露とは、主に夏季に発生する結露現象で、冬季に起こる一般的な結露とは逆のメカニズムで発生し、夏型結露とも呼ばれます。夏季の高温多湿な外気が、エアコンで冷やされた室内の壁や窓に触れることで、空気中の水蒸気が凝縮し水滴となる現象が逆転結露です。図の気密シートと断熱材の境目に発生しているのが逆転結露です。
逆転結露が発生しやすい条件としては高温多湿な気候、エアコンの使用、発生した湿気の逃げ場がない、気密性の高い建物などが挙げられますが、猛暑とエアコンの普及を考えると、最近の住宅仕様は発生条件が揃っているとも言えます。図の外壁は魔法瓶のように密閉されているわけではなく、合板と合板の隙間や構造体の隙間を通して空気(水蒸気)は侵入します。侵入した湿気を含む空気は冷たい気密シートの表面で結露を発生させます。図の透湿防水シートは水分は通しませんが気体としての水蒸気は0.38ナノと言う極小で、容易に透湿防水シートを通過します。
例えば、相対湿度が高い7月から8月にかけては、必然的に壁の中の温度や湿度も高くなりがちですが、特に雨が上がり急に暑くなるケースが頻繁に訪れます。気温30℃、湿度85%の場合の露点温度は27℃となります。つまり湿気を含んだ外気が、壁体内に侵入し、エアコンによって冷やされ、27℃以下になると、気密シートの内側で結露が発生する危険性が高くなります。また、逆転結露は壁体内部だけでなく、床下や天井裏等でも発生し、認識されないまま建物にダメージ与えます。























