第60回 住宅ジャーナリスト櫻井幸雄 慧眼を開く 住宅市場、好機は何度もやって来る
住宅新報 2026年6月16日 号 4面
住宅ローンの利上げ報道が続いている。ナフサの流通が滞り、新築分譲マンションの引き渡しが遅れるかもしれない、と不安をあおるニュースも多い。そして、中古マンションの売れ行きが落ちてきたので、高値を維持できないとも……。いずれも、新築分譲住宅の販売にはネガティブな情報だ。少なくとも、購入意欲を盛り上げる効果はない。
それに加えて、注目物件が発売されたとの記事も絶えている。せいぜい「グラングリーン大阪」で最後の販売が始まる、というニュースが出た程度だ。つまり、マイナス要素が増え、プラス要素が見当たらない状況で、これでは、集客に苦労する物件も多いだろう、と心配が募る。
景気の「気」は気持ちである、気持ちが盛り上がらなければ、売れ行きも上がらない。住宅の販売現場では昔からそう言われている。消費者の気持ちは上がったり、下がったりするもの。その気持ちが下り坂に入ったということだろう。
























