庶民派宰相に期待
住宅新報 2011年9月13日 号 1面
野田佳彦首相は千葉県議会議員時代だけでなく、国会議員に当選してからもJR津田沼駅や東葉高速線北習志野駅前などに朝早くから立ち、自分の活動状況を報告する『かわら版』を配り続けた。「そういえば、いつもいたわね」とは我が妻の弁。その姿は、財務大臣に就任するまで続いた。
▼筆者も、何度か直接受け取った。国会議員のビラ配りはめずらしく、新鮮だった。しかし、このたぐいのチラシを受け取る人は、10人に1人いるかどうかだ。まして、県会議員となると人々の視線は冷たい。なぜだろうか。地域の政治ほど、普段の生活に与える影響は大きいはずなのだが…。
▼日本には本当の民主主義が根付いていないとよく言われる。江戸時代にはもちろん、庶民は政治とは縁遠いところに置かれていた。明治、大正、昭和を通じて国民の国政参加権は徐々に拡張されてきたが、本質的には『お上』から与えられてきた感が強い。
















