Jリート10周年シンポジウム 10兆円市場へ5つの課題 資産、投資家の多様化を推進
住宅新報 2011年9月13日 号 3面
Jリート10周年を記念するシンポジウムが9月5日、東京国際フォーラムで開かれ、約1000人に上る参加者を集めた。Jリートは、2投資法人が時価総額約2600億円で01年9月10日、東証に上場してスタート。これまで累計1兆円を超える分配を行い、現在35投資法人、時価総額約3兆3284億円(9月7日現在)の市場に成長した。不動産証券化協会(岩沙弘道会長)と東京証券取引所の共催により、10周年の節目として開催された。
基調講演した岩沙会長は、「Jリートの創設は、政府にも民間事業者にも大きなチャレンジだった。不動産業界にとって実質非課税で不動産を保有できるJリートの創設は従来型ビジネスモデルから、投資家への価値創造をコアとする新たなビジネスモデルへの脱皮を迫られるものだった。金融界もそれまで日本になかったノンリコースローンの手法は大きなチャレンジだった。政府と民間がフロンティを切り拓いたことで不動産と金融の融合が実現し、今日のJリート市場の礎を築いた」と10年を振り返った。
今後は、早期に市場規模10兆円を達成する目標を掲げ、そのための取り組みについて説明。(1)日本の成長戦略の有望分野となるヘルスケアをはじめとする運用資産の多様化と海外も含めた地域分散、投資家層の拡大、(2)企業不動産の保有と利用を再構築するCREMの啓発・支援、(3)PFIやPPPなどの公共部門との協働、(4)投資家と社会の信認、(5)二重課税の回避、資金調達手法の多様化などの国際競争に備えたイコールフッティングの5点を挙げた。
























