新規貸出金利、都銀が初の「信金超え」 市場金利高を先取り

都市銀行の貸出金利の上昇ペースが加速している。日本銀行の統計によると、都銀の新規貸出約定平均金利は直近の3月で2%台に乗せ、前年同月比70ベーシスポイント(1bp=0.01%)上昇。信用金庫の金利水準を初めて逆転した。日銀による段階的な利上げやインフレ再加速を意識した市場金利の高まりに加え、「量から採算」に重心を移す都銀の貸出スタンス変化が背景にある。
日銀が24年3月にマイナス金利政策を解除して丸2年。「金利ある世界」の広がりが貸出金利にも色濃く表れている。
特に目立つのが都銀だ。26年3月の新規貸出金利は、長期と短期を合わせた総合ベースで2.007%をつけ、96年7月以来の高さを示した。4業態(都銀・地方銀行・第二地方銀行・信金)で最も高い水準が続いた信金も同時点で1.979%と上昇基調にあるものの、1年間の上げ幅は28bpにとどまる。信用リスクが相対的に低い大企業との取引が多い都銀が信金の水準を上回るのは、統計を遡(さかのぼ)れる97年9月以降で初めて。両業態の差が最大だった10年10月には、160bp超の開きがあった。




















