今週の糸口 中古市場だけでいいのか
住宅新報 2012年7月17日 号 11面
連載: 今週の糸口
政府の国家戦略会議がまとめた日本再生戦略では、中古住宅流通とリフォーム市場の環境整備が盛り込まれた(2面参照)。老朽マンションの改修や建て替え促進策の実施なども掲げられており、内需の柱としての住宅市場は、これからは新築中心ではなく、ストック重視に発想を切り替えるべき時代になったことは明らかであろう。
とは言っても、新築市場による良質ストックの供給と、中古住宅市場の流通活性化策は車の両輪のごとく、バランス良く進められなければならない。高齢化の加速や単身世帯の増加など、これからの日本社会は従来以上に、その変化のスピードを上げ、人々の住まいに対するニーズが予測困難なほど変容する可能性もはらんでいるからだ。
一方で、これまでに供給されてきたストックが、住まいの理想を実現し得ているものなのかどうかさえ明らかではない。
















