今週の糸口 コミュニティを評価する
住宅新報 2013年2月26日 号 21面
連載: 今週の糸口
中古住宅の価格は、なぜ下がるのか。どうしたら、下落を食い止めることができるだろうか。日本では、中古住宅の価格は土地価格と建物価格とに分かれる。 90年代に入ってから地価下落が続いているので土地価格は下がる一方だ。建物は木造の場合、従来は最長でも30年程度の利用しか見込んでいなかったため、築20年を過ぎるとほとんど価値はないものとして扱われてきた。
このように、土地価格+建物価格=中古住宅価格という考え方に立つなら、地価の問題は別にして、まず建物価格の評価の仕方を変える必要がある。長期優良住宅の認定が戸建て住宅は累計で既に34万戸以上にも達している。これらが中古住宅として評価される時も、従来のように築20年で価値ゼロとするのでは、何のための認定制度かということになる。
築年数を経た中古住宅ならではの価値というのもあるのではないか。例えば、無垢材をふんだんに使用した健康住宅で、現実にその家に住んでいた家族のシックハウスが治ったという証明ができるのであれば、その点も評価されるべきではないか。省エネ住宅についても、その低燃費性が客観的に証明できるのであれば、その点も価格評価に反映できるのではないか。

















