明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第4回 都営団地の立ち退き問題と高齢者 要望に沿った解決策の提示を 木下さわこ 不動産学部4年
住宅新報 2013年10月15日 号 3面
【学生の目】
東京都港区に5階建て25棟、500世帯以上が住める都営住宅団地がある。地下鉄銀座線表参道駅、外苑前駅から10分程度の便利な立地である。1957年から68年に建設された旧耐震の建物は、築後50年程度経過して老朽化が認められる。現在、何らかの目的のために立ち退きが進んでいる。
住民に聞くと、立ち退きの説明会に参加しない人もおり、土地をディベロッパーに売却して一般の分譲住宅が建つという噂が流れるなど、立ち退きの理由は不明である。若い夫婦や子供のいる家族は都からの提案に応じて他の都営住宅に越したが、配偶者に先立たれた1人暮らしの高齢者も多く、生きている間に建て替えが終わらないなら意味がない、仲良くなった人と離れるのは嫌などの理由で立ち退きに応じないという住民もいた。

























