明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第31回 イタリアの道 古きよきものを大事に
住宅新報 2014年4月29日 号 3面
【学生の目】
浦安を飛び出してイタリアに行ってきた。ヨーロッパの多くの地域では地震があまり起こらないため、耐震性能に特別の配慮がいらない背景はあるが、新しい物よりも古きよき物を大事にしており、築年数を重ねるほど不動産の取引価格が高くなることが多い。
古くて使い勝手が悪くなった建物を使い続ける方法として、外観をそのままにし、部屋の中だけリノベーションを繰り返す。つまり、外観は歴史の一部としてそのまま保ち、内部を時代に合わせて変えていく。外観重視はドアの色にも及ぶ。色を変えるのも街の協議にかけられ、厳しい審査を経なければならない。高さ規制も厳しく、新しい建物を建築することは容易ではない。長期利用で持ち家と借家も入れ替わり、賃貸物件でも玄関が外から見えない。二重扉のような造りで持ち家と区別がつかない。
























