明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第86回 アパート建築外廊下の庇 建築費とデザイン力の関係
住宅新報 2015年6月2日 号 4面
【学生の目】
アパート建築に不思議を感じることがある。浦安市で見つけた写真のアパートもその例だ。理由は大きく5つありそうだ。
第一に、最上階の外部共用廊下の庇(ひさし)だ。他の部分のセメント系に対し、プラスチックである(材料)。他の部分の直線基調に対し、微妙な曲線である(形状)。他の部分のグレー系に対し、赤茶色である(色彩)。廊下の屋根は連続するべきだが、途切れている(機能)。防火性能にも疑問を感じたので市役所で確認すると、建築基準法22条の屋根不燃区域と判明した。不燃性について適否の判断は得られなかったが、支柱も含めて火災に強い感じはない。材料が半透明なのは、採光規定に対応するためとも考えられるが、外廊下側に居室の開口部がなく、本件は該当しない。

























