明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第267回 邸宅の門 伝統建築の修復、保全を活発に
住宅新報 2019年1月22日 号 4面
【学生の目】
街を歩いていると、広い敷地に立つ格式のある建築物が目についた。もっとも、建築物はくたびれ、門は空き家のように疲弊しているが、人が住んでいる。豊かさを物語る格式の高さと、手入れが行き届かない現状のアンバランスが、ひときわ目をひく(写真)。
この門は、「薬医門(やくいもん)」の建築様式を備えている。薬医門は、外側(前)に門柱2本と内側(後)に控柱2本をもつ門の総称である。特徴は、前後4本の柱で屋根を支えるものの、屋根の中心にある棟木が、前後の柱の中央よりやや前方に位置することだ。このため、前方の門柱は後方の控柱よりもより多くの加重を支える必要があり、柱の断面が太くなる。重量感のある瓦の屋根と太い門柱が相まって重厚な門となる。薬医門は社寺のほか、富裕層の住宅でも多く用いられた。

























