明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第271回 無電柱化と街のデザイン 国道の景観を演出する
住宅新報 2019年2月19日 号 4面
【学生の目】
国道をドライブすると幅員は広く見通しは良好だ。しかし、道路からの景色に関して、道路利用者の視覚を楽しませる工夫は少なく、どこでも見かける単調な景色の連続に飽きてしまうのが通常だ。マンションや店舗が乱雑に建ち並ぶ景観が多い中、東京都千代田区の皇居周辺の国道1号線は、春に桜が奇麗に花を散らす。八王子市の国道20号線は、秋にイチョウ並木が黄色く鮮やかな演出がある。日光市の国道119号線と並走する日光街道の杉並木では、青々と生い茂る杉の葉にマイナスイオンを感じ、心が落ち着く。
国道の中でもバイパスとして整備された道路は、災害時の緊急車両の円滑な移動を担う。また、近年は地下に共同溝を整備して、無電柱化を実現している。共同溝は電気、ガス、上下水道、電話などの公共インフラを同じ溝の中を通すことで施工と管理を最適化した設備で、地震や台風などの災害時に電柱が倒れ、停電や通行を阻害することを予防できる。

























