明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第296回 個性的なアパート 両隣に配慮 高い住民意識
住宅新報 2019年8月20日 号 4面
【学生の目】
梅雨が明け、暑さが厳しさを増した。境川沿いを歩いていると、水辺に下る階段があり、階段の下は「親水公園」になっている。その名の通り、水に親しんで遊べる空間が続き、水辺のひんやりとした風が葉月の暑さに心地良い。子供が水の事故に遭わないよう柵が設置され、安全面の配慮もある。周囲は伝統的な住宅も多く、住環境に恵まれた地域だ。そう思いながら進むと、立派な戸建て住宅に挟まれた1棟の集合住宅を見つけた(写真)。
なぜ目を惹かれたのか。まず、敷地の中央部に細くそそり立っている。建物のプロポーションが個性的だ。次に、左右に階段があり、階ごとに違う階段を上る。共用部分は効率的にという賃貸不動産の原則と異なる不思議な設計だ。更に、間取りが想像できない。1階用と2階用の階段が逆方向にあり、玄関からベランダまで、真逆の平面構成になりそうだ。そんな間取りがあり得るのか。

























