明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第309回 景色になった木のベンチ 場所を楽しむための空間に
住宅新報 2019年11月19日 号 4面
【学生の目】
JR飯田橋駅を降りて南に少し歩くと3、4階建てのマンションや高層マンション、飲食店、事務所や学校が点在する個性的な地域が広がる。皇居の北側にあたる飯田橋地区は、中でも幼稚園や小学校、高校、大学等の教育施設が充実しており、教育によって国力を高めようとした時代を感じることができる。落ち着いた街並みが印象的で、東京大神宮には多くの観光客もいる。静かに休日の散策を楽しむことができるエリアだ。
飯田橋地区を歩いている最中に、歩道沿いに設置してある木製のベンチを見つけた(写真)。街を歩いて感じることは、無償で休憩できるベンチが少ないことだ。コンビニエンスストアや飲食店で、購入した物を食べるためにベンチを利用することはできる。しかし、ベンチの利用は飲食や休憩などの明確な目的だけではない。街を歩いているとき、その場所を楽しむために、しばらくとどまっていたいと感じることがよくある。休憩というよりは、その場所を楽しむためのベンチだ。

























