明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第383回 レトロなタイル張りの建物 改修で価値高めてほしい建物
住宅新報 2021年5月11日 号 6面
【学生の目】
晴天の中、オフィスと住宅が混在する街を歩いていると、外壁が印象的な建物に出合った。白く塗装した4隅のコンクリート以外はタイルが貼られている(写真)。エレベーターがない5階建てのラーメン構造で、住宅として使われているようだ。
タイルは、光沢のあるどこか懐かしい茶色で、太陽の光を浴びて食器のようにつやつやと光っていた。タイルには磁器質・せっ器質・陶器質の3種類があり、外壁には耐候性が高く吸水率が極めて低い磁器質か、十分に焼き締めたせっ器質タイルを用いる。調べると、茶色のタイルは昭和30年代後半から40年代に普及した磁器質タイルで釉薬(ゆうやく)を施した施釉タイルと分かった。当時はタイルの種類が少なく、色やパターンも限られていた。広く普及した時代を象徴するタイルである。

























