明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第418回 長屋形式のガレージハウス 企画力で希少性と満足度高め
住宅新報 2022年1月25日 号 4面
【学生の目】
空き家問題が大きくなっている。18年の住宅土地統計調査によると空き家率は13.6%で、前回調査から0.1%増加して過去最高となった。人口・世帯の減少を考えると空き家は今後も増加する。空き家率の増加は賃貸住宅の経営環境の厳しさに直結するため、賃貸住宅をリノベーションする場合でも新築する場合でも、空室にならない住宅づくりが重要な経営戦略となる。ターゲットを絞った「ニッチな住宅づくり」は一つの方策である。写真は、西武池袋線の大泉学園駅が最寄り駅のガレージ付き賃貸住宅だ。駅からバス便で30分以上と一般的な基準では優れた立地とは言い難い。そこで、車やバイクの愛好者をターゲットとして、駅からの距離を重視しなくてもよい住宅づくりをしている。
ガレージハウスの強みはニッチ市場という点だ。賃貸住宅に住む車好きは少なくない一方、駐車はもとより、手入れや鑑賞など車と濃密な時間を過ごせる住宅は少ない。新型コロナ禍で車と暮らしの接点が増え、ニッチながら市場は拡大している。

























