明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第423回 サービス付き住宅の可能性 入居困難者を考慮し満室に
住宅新報 2022年3月1日 号 4面
【学生の目】
草加市の市民後見人の勉強会に参加する中で、認知症、障がい者や年配者など社会的に弱い立場の方について考える機会が増えた。その中で、支援が必要な方が入居する賃貸住宅では、賃貸人の利益や手間と賃借人への支援を共存させる難しさを痛感することが多い。
アルバイトをしている不動産会社で不思議な不動産に出会った(写真)。アパートは、都心から約1時間の場所にあるが、最寄り駅からは徒歩で20分を要する。デザイン、使用資材も一般的なうえに新築直後でもなく、賃貸市場の競争力が高いとは言えない。地域を見ても特に強い需要がある場所ではないため、相応の空室がある。ところが、写真のアパートは周辺相場と同等の家賃にもかかわらず、満室となっている。際立つ魅力があるわけでもないのになぜ満室なのだろうか。理由を探ると、軽度の知的障がい者の一人暮らしの支援を行う会社が一括して借りていることが分かった。障がい者の一人暮らしはハードルが高い。単身の障がい者の入居に対してトラブルの懸念やユニバーサルデザインによるコスト増など、賃貸経営により多くの要素が加わることから、抵抗感がある貸主もいる。

























