明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第487回 ニュータウンに生きる田園都市構想 「住み続けたい街」と評価
住宅新報 2023年6月6日 号 4面
【学生の目】
千葉県印西市は、2022年「住み続けたい街」と「街の幸福度」ランキングで県内1位になった。市の高い評価と不動産学で学ぶまちづくりを重ね合わせて考察した。印西市は1992年に市制施行、2010年合併後の市域は124キロm2である。全域が都市計画区域で、市街化区域が15%、市域の多くが緑豊かな市街化調整区域である。
英国は産業革命で一躍世界のリーダーになるが、労働者は都市部の工場付近に住み、居住環境は高密で劣悪だった。解決のため、1898年E.ハワードは『明日の田園都市』で田園都市構想を提唱した。田園都市は都市と農村の良いところを併せ持ち、グリーンベルトに囲まれた職住近接の都市で、1903年開発開始のレッチワースで最初に実現された。構想は世界中に影響を与え、田園調布の開発で渋沢栄一が参考にし、日本各地のニュータウンも手本とした。米国では1924年C.ペリーが近隣住区論を発表した。人口5000~6000人の小学校区を近隣住区として都市の基本単位とし、近隣コミュニティの形成や歩車分離のまちづくりを提案した。

























