開眼 地方創生

生まれ育った街の過疎化が進んでいる記事や、シャッター街となった商店街を目の当たりにするなど、「大好きな場所の危機」を感じることは、地方に住む多くの人が経験したことがあるのではないだろうか。決して都会ではないが、遅くもなく早くもない心地よい時間が流れ、人や空間がとても温かい場所。そうした、昔自分が過ごした場所、好きだった場所が無くなってしまうと感じたとき、「この場所を何とかしないと」と思ったことは、誰しも大なり小なりあるはずである。一方で、「所詮地方なので限界がある…」といった悩みや不安を抱くのもまた、多くの人が経験しているのではないだろうか。
本当に地方に限界はあるのだろうか。コロナ禍によるデジタルの急速な普及の影響もあり、「地域」が「地域」に留まっていたのは過去の話となり、今は、地域と都会、さらには地域と世界が瞬時に繋がることができる時代に突入している。「地域」という言葉が、可能性や未来を限定するのではなく、むしろ今は「地域」から無限に広がっていく可能性があるといえる。そのことを認識することができれば、今まで以上に地域の可能性を信じ、地方創生に興味を持ち、地方創生に向けて誇りをもって行動する人が増えていくのではないだろうか。
都会には都会の良さがあり、地方には地方の良さが当然にある。未来に向けて残すべきものは何か、変えていくために取り入れるべきものはなにか。各地方の特色を生かしつつ、魅力ある未来を引き入れる。そうして地域の可能性を最大限に発揮することで、世界に影響を与えることができる「地域」へと発展することができるのではないだろうか。 (健造)




















