【実像】「上場意義」問うPBR1倍割れ 万年割安 銀行株に変化の兆し
万年割安株と言われる銀行の株価。日本銀行によるイールドカーブ・コントロール(YCC)修正を受け、年初来高値の更新が相次いだが、依然として株価純資産倍率(PBR)は解散価値を下回る1倍割れの状態が続く。マイナス金利政策のもとで低収益環境は当面、継続するものの、東京証券取引所の要請を受け、大手行や地域銀行(グループ含む)は改善に動き始めた。PBR改善は唯一の解が存在せず、各行が自身の成長へ自問自答することが欠かせない。問われるのは外部環境に頼らず、中長期的に企業価値を向上させるサイクルの定着だ。
金利変動で揺れる株価
5月から7月にかけ、各行が開示したIR(投資家向け広報)資料や統合報告書には「PBR」「資本コスト」などへの言及が相次いだ。長年にわたり銀行界を分析してきたピクテ・ジャパンの大槻奈那シニア・フェローは「PBR1倍を目指すと本気で取り組む姿勢が出てきたのは、ほとんど初めて」との印象を持つ。






















