住宅ローン、変動・固定の乖離 再拡大 マイナス金利解除観測映す
住宅ローン市場で、固定型金利と変動型金利の乖離幅が再拡大している。日本銀行が7月にイールドカーブ・コントロール(YCC)を修正。利回り曲線を全体的に押し上げる要因となる、その先のマイナス金利解除観測が強まり、先行して固定型の金利水準が切り上がっているため。固定・変動型の金利差は3月に1%ポイント超まで開いた後、7月に0.7ポイントまで縮小したが、9月は0.94ポイントに広がった。
固定型金利は8月適用分から上昇。住宅ローン比較サイト(モゲチェック)を運営するMFSによると、9月の「10年固定(メガバンク)」は、低下基調をたどっていた7月の1.09%から23ベーシスポイント(1bp=0.01%)上がった。民間の固定型に遅れて市場の動きを映す「フラット35」も9月に前月比8bp上昇した。
背景には、YCC修正を受けた市場の見通し変化がある。金融機関は従来、「10年固定」などの適用金利を設定する際、長期金利(10年国債利回り)をベースとするケースが多かった。だが、「(連続)指値オペ」など日銀が国債を大量購入して金利を人為的に抑え込み、ベース金利としての「指標性」が大きく低下。金融政策の市場見通しを反映し、リスクヘッジの水準となるOIS(一定期間の無担保コール翌日物金利と固定金利を交換する取引)や、社債市場の動きを参考にする先が増えた。






















