社説 「金利復活」へ踏み出した1年

2023年の金融界は、本業のビジネス環境に大きな転機が訪れた。デフレ脱却へ長らく続いた日本銀行の異次元緩和政策が修正され、「金利の復活」が視野に入ったことだ。低空飛行が長引く預貸業務が再び活発化するとの期待は大きく、本紙読者が選んだ「金融界10大ニュース」からも関心の高さが示された。
1位は「日銀、植田和男総裁が就任」。経済学者である植田氏の起用は当初、金融界でも驚きをもって受け止められた。大規模緩和から“出口”への軟着陸という難しいかじ取りを託され、7月には「イールドカーブ・コントロール(YCC、長短金利操作)修正」(8位)を決めた。
日銀は10月にも再修正し、長期金利1%超えを容認。定期預金金利を引き上げる金融機関が全国で相次いだ。マイナス金利の解除観測も広がるなか、企業向け貸出金利の引き上げ交渉が急がれる。





















