増える高預貸率信組 「70%以上」が2割超
高預貸率の信用組合が増えている。2021年3月末時点で20信組だった預貸率70%以上は24年3月末に全信組の22%にあたる32信組に増加。3年前に皆無だった90%台が2信組あるほか、80%台が3信組、70%台が7信組増えた。取引先への円滑な資金供給に応じている証左である一方、一部では貸出金の原資となる預金の獲得競争激化や不動産融資の増加を懸念する声もある。
信組業界の平均預貸率は59.1%。個人取引が主体の業域信組や職域信組は預貸率が極端に低い傾向にあるため、個別に見ると開きが大きい。信用金庫業界の平均預貸率は約50%で、70%を超えているのは全254信金のうち3信金しかない。
預貸率70%超の32信組のうち、約9割が前年よりも貸出金残高を伸ばした。ただ、実質無利子・無担保(ゼロゼロ)融資の返済が進むなか、「地域経済が縮小し、資金需要が減速気味」(信組関係者)という地域もある。貸出金残高の維持に向けて、「特に大都市圏では不動産融資の伸びが目立ってきた」(信組理事長)という。





















