みずほ銀、中高年・高収入に焦点 手数料ゼロの住宅ローン
みずほ銀行は、住宅ローン戦略で量から質へ舵を切り始めた。8月から初期費用がかからない住宅ローンの取り扱いを開始し、短期返済を志向する高年収層のニーズを取り込んでいる。資産運用などほかの取引が見込める顧客や次の取引につながる期間が短い顧客の獲得に軸足を置く。
同ローンは従来型の商品よりローン金利が0.2%高いが、事務手数料やローン取扱手数料といった初期費用がかからない。そのため13年未満で完済すれば、従来型よりも総額を低く抑えられる。主要なターゲットは年齢や年収が高い層。実際に借り入れた人の属性は夫婦ともに高収入の「パワーカップル」や退職金で一括返済を予定している45歳前後の層が多く、8月の新規実行額のうち1割程度が同ローンだった。今後比率は徐々に高まる見通し。
初期費用のかからない住宅ローンは国内で初めての取り扱いだという。一般的に借入額の2.2%を手数料として設けているケースが多く、例えば5000万円の借入であれば手数料は110万円となる。利ざやの薄い住宅ローンにおいて、手数料が収益源となっている実情もある。あるネット銀行の関係者は「住宅ローンが収益の柱で件数も多い。フロント手数料を取らない戦略へ踏み切りにくい」と明かす。





















