随想タウンウオッチ 不動産鑑定士横須賀博 (6) 木造住宅の耐用年数
住宅新報 2015年5月19日 号 8面
世田谷に我が家を建てたのは1962年。建物は木造で121m2の平屋建てである。建物の外側はすべてラワン材で囲まれていて、屋根は陸屋根でアスファルト防水加工。そのため軽量で庭に植えた松の木より低く、表から屋根は見えない。
建物の維持管理は5年を周期として定期的に行い、耐震工事も済んでいる。だが近隣は堅固建物が多く、そぐわない。そこで我が家を建てた大工さんに堅固建物にしたいと相談を持ちかけたところ、木造住宅の良さから現状維持が望ましいとのこと。それに私自身の残存命数を考え、この話をご破算にした。
そんなある日、思わぬ旧友と近くで出会った。我が家に誘い茶話に興じたが、その旧友、「最近、自宅を堅固建物に建て替えたので地震が怖くない。君のこの耐用年数の切れた古家も堅固建物にして人生の最後を新築で過ごせよ」という。















