この地上において今 住まいが未来を語り始めた ◇42 住宅評論家 本多信博 最後の結論 自分を取り戻す場
住宅新報 2021年5月25日 号 13面

人が自分を取り戻す場所は往々にして自分の住まいだと思う。ただし、そのためには住まいと住み手の感性が共鳴し、人が自然体で自分の心と向き合える場でなければならない(写真提供=アールシーコア)
人が住まいを求めるのは、
「幸せ」という目に見えないものを、形にして手に入れようとする行為である。だとすれば、住まいはハードではなく、そこでどんな暮らしが実現するのかというソフトが重要になる。つまり、所有価値より利用価値を優先する志向が必要だ。
とはいえ、昨今の「リバースモーゲージ」や「自宅のリースバック」商品に対する需要の高まりからも分かるように、高齢になってからの自宅の所有(資産)価値が維持されていることも重要である。「人生100年時代」を迎え、寿命が長引くほど老後の資金調達が厳しくなる。

















