新住まいの「ことわざ」<207> 泣いて暮らすも一生笑って暮らすも一生 松岡英雄
住宅新報 2014年3月11日 号 18面
連載: 新住まいの「ことわざ」
私の誕生日は3月11日である。65歳の誕生日に東日本大震災が発生した。以来、複雑な気持ちで誕生日を迎えている。
不動産問題に詳しい松田弘弁護士もおそらく私と同じような気持ちで誕生日を迎えておられるような気がする。昔の勤め先でちょうど2年先輩だった。鞄の中にはいつも法律の本が入っていた。努力すれば報われるというお手本のような方である。
小学生の時、同じクラスだった喧嘩の強いヨシダ君にハーモニカを取り上げられた。その日の夜、母親に連れられ返しに来た。ちょっと悔しそうな顔をして頭を下げた。しばらくして、彼は転校して行った。彼の家が母子家庭だったことはあとになって知った。寂しさを喧嘩で紛らせていたのかもしれない。ヨシダ君とも誕生日が一緒である。


















