点検 不動産利活用 持続可能社会への取り組み 一般財団法人 日本不動産研究所 第9回 空き家率全国一位の汚名挽回 山梨県韮崎市 リノベで市中心部を再生
住宅新報 2020年7月7日 号 12面
連載: 点検 不動産利活用
山梨県韮崎市のJR中央本線「韮崎」駅南側にある旧来からの商店街は、人口減や大型商業施設の進出等のあおりを受け、かつての輝きを失っている。そんな商店街のかつてのランドマークであった商業ビル「アメリカヤ」のリノベーションによる復活により、ここ最近特に若者を中心に盛り上がりを見せている。
「アメリカヤ」は67(昭和42)年7月頃新築の鉄筋コンクリート造・5階建ての商業ビルである。長年商店街の人々に親しまれてきたが、その後オーナーが死去、03年頃に閉鎖し、取り壊しもできず一時は廃墟と化していた。そんな状況を見かねた建築事務所IROHA CRAFTが17年11月から建物のリノベーションを行い、18年4月にリニューアルオープンを果たした。現在は1階がカフェ、2~4階が店舗・事務所、5階がイベントスペースとなっている。また、隣接地には屋外駐車場兼イベントスペースがあり、定期的にイベントが開催されている。
同社代表取締役の千葉健司氏は、山梨県の空き家率が全国1位であることもあり、リノベーションに力を入れたいという思いで10年に独立、建築事務所を設立した。独立直後から高校時代から見慣れていた「アメリカヤ」をリノベーションしたいと周囲に語っていたところ、それがビルを相続したオーナーのご子息に伝わり、更に韮崎市が補修費用補助金を50万円から200万円に拡大したこともあり、借主が管理責任を負う建物賃貸借という形でリノベーションにこぎ着けた。
















