「地の利は人の和に如(し)かず」 松岡英雄 新住まいのことわざ(89)
住宅新報 2011年11月1日 号 14面
東海道線辻堂駅前に「湘南C―X(クロス)」という大規模な再開発が進められており、その核となる大型商業施設「テラスモール湘南」が今月オープンする。スーパーやシネコンなど281店舗が入る湘南地区では最大規模の施設である。すぐ近くにはパナソニックの工場跡地を利用してスマートタウン構想も計画されている。藤沢市の中心が動いてしまうかもしれない。本当に街は生き物である。
「死のまち」と発言して辞任した大臣がいたが、福島原発の20キロ圏内は死んだも同然である。生き物は一度死んだら生き返ることはないが、しかし、町や村は再生が可能である。放射能の危険を除去しながら、時間と金がどれだけかかっても復活復興再生を進めてもらいたいと思う。
20キロ圏内に別荘を持っている知人がいる。10年ほど前、町おこしで販売していた土地を買って丸太小屋を建てた。一度お邪魔したことがあるが、静かな山あいにあって、のんびりと過ごせる場所だった。ところが、あの原発事故以降、行けなくなってしまったという。まさに、原発憎しである。こういうのは補償されるのだろうか。


























