「大言小語」 一人暮らしと日記
住宅新報 2011年11月8日 号 1面
東北被災地の仮設住宅では、やはり高齢者の孤立傾向が進んでいるという。自宅にいる普通の高齢者にとっても一人暮らしは他からは窺い知れないほど淋しいものだ。時折、子や孫が訪ねてくれている間は楽しいが、帰ったあとはいっそう淋しさがつのる。少子化が進むこれからは、ますます、孤独な高齢者の一人住まいが増えるだろう。
▼どうすれば、一人でも元気に老後を過ごすことができるだろうか。男性と女性、趣味がある人ない人などで違いがあるかもしれないが、基本はやはり誰かとの対話だ。対話には様々な形態がある。自分との対話には日記がある。昔は、離れている相手には手紙を出したり、電話をかけた。今はケータイやスマートフォンでメールや動画も送れる。一人暮らしの高齢者こそ、最新のIT機器を使いこなすべきである。
▼一方、あと10年もすると生まれた時からインターネットに接してきた世代が社会人になる。『デジタル移民』とか呼ばれるオジサン族は、もう引き下がるしかない。それにしても、若い女性がケータイで大きな声を出しながら往来を歩く姿は絶望的だ。自分にとっての便利さだけを追い求める文明が、日本人から礼儀を奪っていく。























