暖簾に腕押し 松岡英雄 新住まいの「ことわざ」 <108>
住宅新報 2012年3月20日 号 14面
連載: 新住まいの「ことわざ」
暖簾は商店の入り口などに張られる布で、屋号・商号や家紋などが染め抜かれていることも多い。直接、風や光が入るのを防いだり、寒さよけとして取り付けられたのが始まりと考えられている。
外から内部を見えにくくする目的もあったであろう。営業中のしるしにもなっている。戦前までの飯屋や居酒屋では、客が出て行くときに肴をつまんで汚れた手をちょっと暖簾で拭いていくという習慣があったそうである。
『暖簾に腕押し』とは、手ごたえのないこと、張り合いのないことのたとえ。いろいろな交渉の場で、そういう思いをされた人は多いに違いない。近くて遠い隣国もそういうところがある。























