松岡英雄新住まいの「ことわざ」 <122> 家貧しくして孝子あらわる
住宅新報 2012年6月26日 号 28面
連載: 新住まいの「ことわざ」
昔、近所に母子家庭の家があった。子供が5人いて、下の2人は私と年齢が近かったので一緒に遊んだりした。その2人は週に何回か、すぐ上の兄と夕方の駅前で靴磨きの仕事をしていた。そうやって苦しい家計を支えていた。
私の父は毎月実家に送金をしていた。長男が親の面倒を見るのは当たり前だ、と母に怒鳴っていたのを聞いた記憶がある。実家は叔父が継いでいた。父はそのことが気がかりだったらしく、送金することで長男としての面目を保とうとしていたらしい。
大阪市西成区では4人に1人が生活保護を受けているという。保護費が支給された日は朝からパチンコ屋に行列ができ、コップ酒をあおる人がいる。これは異常である。しかし、これを異常としない社会が恐ろしい。























