松岡英雄新住まいの「ことわざ」 <136> 棟上げに床が落ちる
住宅新報 2012年10月9日 号 12面
連載: 新住まいの「ことわざ」
棟上げ式の時にもう床が落ちる。破滅のはなはだ早いたとえである。
家を建てる時、着工して棟上げをした段階で上棟式をやる。一般的には建て前と呼んでいる。これから自分や家族が何十年と暮らしていく家に対しての魔よけやお清めの儀式であり、実際に家を建てる職人さんとともに工事の安全を祈願する儀式でもある。
事故はあってはならないが、人間のやることには完全完璧はありえない。怪我で済んだら幸いである。命を落とすこともある。建設現場は危険と隣り合わせ。悲惨なのは現場の外に被害が及んだ時である。クレーン車が倒れて通行人が巻き添えをくう事故があったりするが、気の毒としか言いようがない。注意一秒怪我一生というが、通行人には何の落ち度も責任もない。






















