一壁二畳三障子 松岡英雄新住まいの「ことわざ」 <146>
住宅新報 2012年12月18日 号 12面
連載: 新住まいの「ことわざ」
寒気を防ぐために常々手入れを怠ってはならない場所を、先人は口調がよく覚えやすい言葉にした。
現代の住宅では、土壁が使われることはほとんどなく繊維系や発泡系の断熱材が使用される。畳の部屋もどんどん減ってきている。したがって障子も少なくなってきている。暖房機器などの普及は日本の家屋から伝統的なものを追いやってしまった。
馴染み深い言葉をいくつか。『一富士二鷹三茄子』は、初夢に見ると縁起が良いものの順。『一樫二茱萸(ぐみ)三椿』は、材質の硬い木の順。『一姫二太郎』は、長子は育てやすい女の子、次いで男の子の順が理想的であること。何よりもまず男の子を望んだのに女の子が生まれてしまった人への慰めにもいう。『一褒められ二謗(そし)られ三笑われ四風邪ひく』は、くしゃみの数による占い。























