列島 ホットなまち 一般財団法人日本不動産研究所 □□30 岐阜県・ホスピタリティ都市、下呂温泉 観光客100万人回復から飛躍
住宅新報 2012年12月25日 号 16面
連載: 列島 ホットなまち
名湯に降りかかった試練
日本3名泉の1つとして約1000年の歴史を持つ下呂温泉は、中部地方の奥座敷として長きにわたって栄える温泉郷である。無色透明のアルカリ性単純温泉で、湯質の滑らかさから美人の湯として名高く、若い女性からも高い人気を得ている。現在、温泉郷一帯に約56軒の旅館・ホテルなどが点在し、温泉街では宿泊客、日帰り客が足湯、手湯などを気軽に楽しみ散策する姿を見ることができる。
近年、東海環状自動車道東回りルートの開通、東海北陸自動車道の富山までの伸長により飛騨地方へのアクセスが格段に向上するようになったが、下呂温泉へは国道41号など一般道が主なため、相対的にアクセスが低下するようになった。このため、90年度に165万人を数えた宿泊者数は、団体旅行から個人的な小規模旅行への宿泊スタイルの変化や景気の低迷も影響して、10年度には96.5万人と、39年間続いた100万人を割るまでに至った。これらを反映し、下呂市の地価も別掲グラフの通り、近年大幅な下落が続いている。
























