新住まいの「ことわざ」<158> 倚門の望(いもんのぼう) 松岡英雄
住宅新報 2013年3月19日 号 20面
連載: 新住まいの「ことわざ」
午後2時頃になるとマンションの前は幼稚園の送迎バスの到着を待つお母さんたちで賑わう。あの賑やかさは、明るくて微笑ましく、未来を感じさせてくれる。
『倚門の望』とは、母親が門に寄りかかってわが子の帰りを待ちわびる意から、母親が心から子を案じる情をいう。中国の戦国時代に、斉の閔王(びんおう)に仕えて他国に赴任していた息子に対して母親が「朝出て晩に帰ってくれば家の門に寄りかかって待ち、夕暮れに出て帰ってこなければ閭(村の入り口の門)に寄りかかって待っている」と言った。『倚閭(いりょ)の情』とも。
「油・水なしでパリッと焼けるギョーザ」を売っている味の素冷凍食品会社の人が嘆いていた。パッケージに記載してある調理法を読まず、自分流に作るお母さんが多いという。折角のおいしさを逃がしてしまっている。子供に愛を注ぐことはかように難しい。























