新住まいの「ことわざ」<170> 板に付く 松岡英雄
住宅新報 2013年6月11日 号 12面
連載: 新住まいの「ことわざ」
板は家を建てる材料として欠かせないものだが、日本語はその「板」を巧みに使い分ける。広辞苑によれば、(1)材木を薄く平たくひきわったもの(2)金属や石などを薄く平たくしたもの(3)板敷の略(4)板付蒲鉾の略(5)板場、俎(まないた)、板前の略(6)舞台(7)版木-など。
『板に付く』とは、役者が経験を積んで、芸が舞台にしっくりと調和する。転じて、その仕事になれて格好がつく。服装、態度などがぴったりしている様子にもいう。似た言葉で『様になる』がある。
板に付いているものといえば蒲鉾である。正月のおせち料理には欠かせない一品である。昔は竹串に魚肉を塗りつけて焼き、それがガマ(蒲)の花の穂に似ていたところからこの名があるという。今の竹輪である。























