新住まいの「ことわざ」<184> 天井の節穴を数える 松岡英雄
住宅新報 2013年9月24日 号 18面
連載: 新住まいの「ことわざ」
豆電球の薄暗い灯りの中に浮かぶ天井の板目の模様はいろいろな形に見える。人の横顔に見えたりするとちょっと楽しい気分になった。地方から出てきた大学1年生の東京暮らしは、最初の間は寂しくて、下宿の天井がずいぶん慰め励ましてくれた。
前のマンションは布クロス張りだったが古くなって糊のあとが天井や壁に浮き出てきた。私はシミあとを見ながら何かに似ている模様を発見することを密かに楽しんでいた。
表題の言葉は、ひまで仕方がない、退屈でならないさまにいう。






















