新住まいの「ことわざ」<187> 鬼の留守に新宅 松岡英雄
住宅新報 2013年10月15日 号 12面
連載: 新住まいの「ことわざ」
江戸時代は妖怪ブームだったらしい。黄表紙や浮世絵にいろんな妖怪が扱われ、庶民に人気があった。妖怪が時の権力者をとっちめるという筋書きなども支持された理由のようである。妖怪の例としては、河童、天狗、鬼、山姥、ろくろ首、一つ目小僧、雪女、鬼火、海坊主、人魚などなど。家の怪(け)には、座敷わらし、納戸婆、倉坊主などがいる。
近年でも、水木しげるさんの漫画「ゲゲゲの鬼太郎」は妖怪が活躍する。子供たちの間で広まった「口裂け女」「トイレの花子さん」などの都市伝説も新しい妖怪である。
「もっけのさいわい」という言葉がある。漢字で書けば、物怪の幸いである。思いがけない幸せ、意外な幸運。元々は、物の怪がもたらす幸福を意味した。妖怪は、禍ばかりでなく福ももたらすと信じられていた。






















