新住まいの「ことわざ」<194> 壁に耳あり、障子に目あり 松岡英雄
住宅新報 2013年12月3日 号 16面
連載: 新住まいの「ことわざ」
戦前のわが国には治安維持法という酷い法律があったが、運用次第でそれ以上の悪法になりかねないのが「特定秘密保護法」である。
国家に秘密があってもしかたがないと思うけれど、どれが秘密事項であるかということまで秘密であれば、なんでもありになってしまいそうである。しかも、秘密を漏洩した場合、民間人までも逮捕されるから、これはもう恐ろしい世の中になりはしないだろうか。
それでなくても、今の世の中、街中がカメラで監視されている。防犯が目的ではあるが他の目的に使用されないという保証があるわけではない。盗聴や盗撮も簡単にできる時代だから、もし国家が本気になってそれをやったとしたら、これはもう、壁に耳あり、障子に目ありどころではない。国民は総監視のもとで暮らすことになってしまう。






















