全国住まい・地元 再発見 一般財団法人日本不動産研究所 (29) 岐阜県・世界遺産白川郷の合掌造り集落 地域特性と大家族制を反映
住宅新報 2013年12月17日 号 14面
連載: 全国 住まい・地元 再発見
岐阜県白川郷合掌造り集落は95年12月、富山県五箇山の合掌造り集落と共に世界遺産登録された。白川郷がある岐阜県大野郡白川村は県の北西部に位置し、陸の孤島と呼ばれた地域であったが、東海北陸自動車道の全面開通による交通アクセスの向上により、今では国内外から多くの観光客を集めている。
合掌造りは近世中期に始められた民家様式で、木材を梁の上に手のひらを合わせたように山形に組み合わせて建築された、急勾配な茅葺きの屋根を特徴とする茅葺家屋住居である。白川では「切妻合掌造り」といわれ、屋根の両端が本を開いて立てたような三角形になっており、積雪が多く雪質の重い白川の自然条件に適した構造といえる。現存する合掌造り集落の大多数は江戸中期から末期に建てられたもので、風向きと日照量を考慮して南北に面して建てられている。また家ごとに塀がないことも特徴的であり、独特の景観を生み出している。
人々の暮らし
























