松岡英雄 新住まいの「ことわざ」<202> 隣千金に換え難し
住宅新報 2014年2月4日 号 12面
連載: 新住まいの「ことわざ」
隣人は何かにつけて世話になるものだから、どんな大金にも換えがたいほどたいせつである、ということ。
農村には「手間返し」という仕組みがある。田植えや屋根葺き、稲刈りなど、労力が必要な作業を集落の住民総出で助け合い、協力し合う相互扶助の仕組みである。「結(ゆい)」ともいう。同様の仕組みを漁村では「もやい」と呼んでいる。
フジテレビのドラマ「北の国から2002遺言」の中で、五郎さんが廃材で家を建てる際、村の人たちが手伝ってくれるのは「手間返し」だというセリフがあった。提供を受けた労力には労力で返すというこの素晴らしい仕組みは、残念ながら徐々に消えつつある。






















