7年間で、受けた相談は約2000件。任意売却の存在を広めたい、と本も2冊出版した。最近は特に、高齢者の住宅ローン破綻について警鐘を鳴らす。
大学を卒業後、賃貸仲介店舗に勤務。自宅が競売にかけられ借家を探しに来た顧客がきっかけで、任意売却に関心をもつ。「自宅を市場価格で売却でき、買主も安心してそれを取得できる。不動産業者として人助けができる」。任売を専門とする現在の会社を07年に設立し、ノウハウもないまま走り出した。
リーマンショック後に案件が増加。他人との接触を拒み、競売開始決定の通知も未開封のまま――。心を閉ざす債務者の姿をたくさん見てきた。それでも、債権者との交渉の仕方や競売の知識をノートに書きため、必死で勉強した。任売で再建の見通しが立てば、人は気力を取り戻せる。そう実感したからだ。
























