通常の住宅では1階、2階または3階それぞれが同一平面にあります。そして、それぞれの階層平面は独立した階段でつながっています。スキップフロアの階層構成は、各フロアは同一平面ではなく、半階または3分の1~4分の1階程度の高低差をもちながら空間が連続しています。流動性のある、ダイナミックな空間が得られます。
スキップフロアを得意とした巨匠にF・L・ライトがいます。ライトは、「プレイリースタイル(草原様式)」という低い屋根シルエットが水平に伸びるデザインが得意で、空間を仕切る必要があるときはスキップフロアを巧みに使い、空間の独立性を確保しています。ライトが設計した「自由学園明日館」(東京・目白)などの空間構成でも、スキップフロアを使って緩やかな独立性を確保しています。
商業施設では、銀座のソニープラザや渋谷の東急ハンズが事例としてよく挙げられます。商業建築では一般的に、ワンフロアにして広く見せることが多いのですが、ソニープラザや東急ハンズではあえてスキップフロアにしています。人が移動することによって次の空間が少しずつ現れるという、演出性に価値を置いた設計です。
























