岩手県釜石市で2月に完了した「上中島町復興公営住宅」の第2期工事。従前の敷地の所有者である新日鐵住金と新日鉄興和不動産、釜石市の連携事業だ。低層棟には、スチールハウス工法(薄板軽量形鋼造、以下SH工法)に新日鐵住金が独自技術を加え開発した、「NSスーパーフレーム工法」が採用された。その研究開発を担う、新日鐵住金のグループ会社がNSハイパーツ。品質の担保された部品を、工法契約を締結した建築事業者に販売する。
「鉄骨2×4」とも称されるSH工法。形鋼に構造用面材を張り付け一体化させ、壁・床・屋根のパネルの強度で構造を保持する。特徴は、低コストで鉄骨造が建築できる点。例えば「厚い鉄板と違って、薄板は溶接なしでネジによる接合が可能」だ。また、鉄の結露防止のため用いる外断熱工法により、「建物内の温度環境が均質に保たれ、快適さと省エネが両立される」。〝つくりやすく、住みやすい〟住宅が完成する。
米国での広がりを受け、日本では94年にSH工法の研究が始まった。当時の新日鐵を含む鉄鋼企業6社が共同開発に着手。01年には国土交通省が技術基準告示を制定し、工法が一般化した。ところが00年代前半、木材の伐採抑制から、伐採して植林を進める方向へ国際的な環境指針が変更。国内の住宅市場でも、木造に対するSH工法の優位性が低下することになる。
























